神宮の呼称を許された特別な神社(一之宮)
今でこそ、明治神宮、熱田神宮、近江神宮、平安神宮、赤間神宮、宇佐神宮、宮崎神宮、鵜戸神宮、霧島神宮等々、全国に「神宮」を名乗る神社は少なくないが『延喜式神名帳』によると、伊勢神宮の他に神宮と称した神社は鹿島神宮(常陸国一之宮)と 香取神宮(下総国一之宮)の二社のみであり、明治時代以前に「神宮」とよぶことが許された神社はわずかにこの三社のみであった。
この中で、鹿島神宮、香取神宮は国家鎮護の神として特別な尊崇を受けた神であり、平安時代には住吉大社(摂津国一之宮)と ともに、国家の財源により二十年ごとに社殿を建て直すことが定められ、鎌倉時代までは毎年、朝廷の使者が使わされるなど、 古来より『伊勢神宮』に準じる重要な神社として国からの手厚い援助を受けてきた特別な神社であったといえる。
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