『進撃の巨人』に出てくる巨人の手を彷彿とさせる『祇園の大ヒノキ』
祇園の大ヒノキは宮崎県五ヶ瀬町の笠部集落にある、異形の巨樹である。
県道202号線の看板のあるところから、杉林内に整備された歩道を下りていくと、うっそうとした杉林の中に1本だけ雰囲気が違う巨木がそびえ立っているのですぐに『それだ!』とわかる。
初めは舗装された道を降りて行き、途中からは舗装はなくなるが、車を止めたところから祇園の大ヒノキまでは5~60mほどの距離である
この「祇園の大ヒノキ」は大きい主幹の途中から八本に枝分かれしていて、極めて特異な形態をしているのが特徴である。
また、見る角度によっては、まるで『進撃の巨人』に出てくる巨人の手を彷彿とさせ、今にも捕まえられそうな不気味な雰囲気がある。
私は夕暮れ時の薄暗くなってから訪ねたからか不気味だと思ってしまったが、人によっては地面から突き出した「神の手」が何かをつかもうとしているようにも見えるらしい。
現地の看板などによれば、この「祇園の大ヒノキ」は古墓地の内にあり守護木として植えられたものと考えられているそうである。
推定樹齢は700年〜800年、幹周りは7、82m、樹高は27mで、高さ2.5メートルほどの位置から八本に枝分かれしている。
尚、この大ヒノキは、永い間ベールにつつまれていたが、平成十二年の五ヶ瀬町「地域のお宝探し」でにわかに脚光を浴びるようになったとのことである。
所在地→宮崎県五ヶ瀬町鞍岡
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