50年に一度しか開花しない「奇跡の花」である竜舌蘭(リュウゼツラン)
今年(2021年)横須賀市内の何ヶ所かで5~60年に一度しか開花しない「奇跡の花」である竜舌蘭(リュウゼツラン)が咲いたという話を聞きつけたので、早速訪ねてみた。
まずは横須賀市の鴨居にある「かもめ団地」を見下ろす斜面に咲いた竜舌蘭(リュウゼツラン)から訪問。
ちなみにかもめ団地のそれは「夜明け直後」、「お日様が昇る時間帯」、「お日様が完全に昇ったあと」の3つの時間帯の写真を撮ったので、それぞれの時間帯の同じアングルの写真を並べて紹介する。
竜舌蘭(リュウゼツラン)はメキシコや中南米などの熱帯地帯に自生する多年生植物で、名前の由来は根元にある先が尖って放射線状に広がった葉の形状が竜の舌に似ていることであるとされる。
竜舌蘭(リュウゼツラン)は成長が極めて遅く、5~60年かけて成長したあとに命が尽きる前に「たった一度」だけ花を咲かせて、咲き終えると最後は根元に子孫(子株)を残して枯れてしまうという。
このように竜舌蘭(リュウゼツラン)は「長い長い一生」の「最後の一瞬」に花を咲かせるが、100年に一度しか開花しないような生態であることから、英語では1世紀に一度だけ咲く「センチュリープランツ(世紀の植物)」の異名を持つらしい。
今回横須賀市内の何ヶ所かで開花したものは『アオノリュウゼツラン』と呼ばれる品種と見られ、ともに、5月の初旬から巨大なアロエのような竜舌蘭の株から花茎と呼ばれる茎が伸び始め、わずか1ヶ月で高さが6~7mに成長して花を咲かせたという。
このように竜舌蘭(リュウゼツラン)は成長が極めて遅いが、花を咲かせるために茎を伸ばす速さは驚異的で、線香花火や消える前のろうそくが一瞬だけ明るくなるような、まさに『灯火消えんとして光を増す』といった趣きと儚さがある。
続いて横須賀市の佐原に咲いた竜舌蘭(リュウゼツラン)を訪問。
この竜舌蘭(リュウゼツラン)は個人宅の敷地に咲いたものである。
こちらは道路際に植えられていたので、かもめ団地のそれと違ってすぐ近くまで近付くことができた。
道路に落ちていた花びら?
竜舌蘭(リュウゼツラン)の株。
こちらもアップで写真を撮ってみた。
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