大馬鹿野郎のままでいて下さい(ある滝マニアのおバカな休日)




大馬鹿野郎のままでいて下さい(ある滝マニアのおバカな休日)

昨日、群馬県の草津町にある嫗仙の滝と常布の滝を訪ねた。

どちらの滝も再訪問して写真を撮り直して動画も撮りたいなぁ~と思っていたところに、他の滝仲間から『常布の滝壺に連れてってほしい』とのリクエストがあり、それに応える形での訪問となった。

ちなみに嫗仙の滝へと至る道は遊歩道が整備されているものの、勾配のかなり厳しい下り坂を約25分歩かなくてはならないのでそれなりの覚悟が必要となる。ちなみに帰りは登り返しとなるので40分くらい掛かる。ぶっちゃけ、かなりツラい…。(※これは前振り)

また、常布の滝へ至る道は以前は一応、遊歩道が整備されていたが、現在では崩落箇所が無数にあり、荒れ果ててしまった上に、藪の中に埋もれてしまっているので、今となっては一般の人が常布の滝へと行くのは不可能に近い状態になっている。

昨日は夜明けと共に動き始めて、まず最初に嫗仙の滝を訪ねたものの、到着してしばらくすると日がまばらに射してきて、お日様を隠す雲待ちをしてかなり粘ったもののロクな写真が撮れないままでの撤退となってしまった…。(※これも前振り)

そして、続いてメインイベントの常布の滝へと向かった。過去に二度訪ねているとはいえ、想像以上に遊歩道の荒廃が進んでいたため、不覚にも何度も迷ってしまった。

さらに途中で一度はこれじゃあ、もうこれ以上は進めない…。今回は滝壺に行くのは完全に無理だな…。悔しいが撤退するしかないのか…。という状態に陥ったものの何とか突破口を見付けて滝壺へと至ることができた。

しかしながら、滝壺に着くと、例によって日がまばらに射している最悪の状態で、とてもじゃないが写真が撮れるような状態ではなかった。

(事前のヨミでは到着する頃にはお日様が空の高いところに出ていて滝の周辺部はすべて完全に日が射していると思っていたが、意に反してお日様の軌道は低かった。そう言えば過去2回は真夏に訪ねていたから、11月とはワケが違ったようである)

また、昨日は防寒対策をそれなりにしていったのが、滝壺は想像以上に寒くて、お日様がまばらに射していることも併せて、滝に着いた瞬間に帰りたくなるほど寒かった。

が、ここまで来て、このまま帰るわけにはいかない。水飛沫舞う滝壺で根性でお日様が隠れるのを待ってから写真と動画を撮り始めた。

そして約2時間を掛けて常布の滝から車を停めたポイントへと戻った。

『時間は15時47分だった』

実は私は常布の滝からの帰り道の道中で『あること』をずっと考えていた。

それは常布の滝から戻ったら、もう邪魔者(お日様)もいないはずだから、その足で『もう一度嫗仙の滝を訪ねちゃおうかなぁ~』というものである。

ちなみに草津町の日没の時間はスマホで調べたところ『16時45分』だった。ギリギリ行ける!

滝仲間にそのことを打ち明けると『わかってますよ。佐竹さんが、それを口に出した以上、絶対に行くつもりなんでしょ』と力強く背中を後押し?された!?

そして車を停めたポイントに戻るなり、別れの挨拶もそこそこに、直ぐさまに再び嫗仙の滝へと向かった。

嫗仙の滝への入口には16時10分に到着した。気合いで駆け足で降りて行って、16時30分には嫗仙の滝へと着く!

日没(16時45分)までの15分で十分に写真が撮れるはず!もちろんお日様が射していない嫗仙の滝を!!!

そして大急ぎで嫗仙の滝の写真を撮った私は日没2分前の16時43分に嫗仙の滝から登り返しを始めた。

日没してすぐに真っ暗になるわけではないとはいえ、登り返している途中で徐々に暗くなり、駐車場に着く頃には完全に真っ暗になってしまっていた。

急勾配の坂道を本日2度目となる登り返しをするのは本当にキツかったが、ジャスト40分で17時23分に駐車場に戻ることが出来た。最後はヘッドライトの装着を余儀なくされた。

そして、ことの顛末を常布の滝にご一緒した滝仲間に報告すると

『もう一回行こうっていうのが、スゲーよ』

『これからもずっと大馬鹿野郎のままでいて下さい』

と最高の褒め言葉をいただいた。

そんな『ある滝マニア』の恥ずべき生き様

~完~

 

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