大ザレの滝(佐渡島外海府海岸)




大ザレの滝

所在地→新潟県佐渡市真更川

滝へのアクセス→車を停めてから43分で到着。

滝との密着度→滝壺まで行ける。

滝を見た時の感激度→☆☆☆

大ザレの滝。この滝は日本の秘境百選にも選ばれている「佐渡島の外海府」の海岸線に落ちる滝で通常では海府大橋の上から落口を見ることしかできない滝である。

海府大橋よりの展望。これでは『滝を見た』とは口が裂けても言えない。。。

どうしても真正面から滝を見たい場合には「船を出してもらい海上から見るしかない」と紹介されている滝である。

実際に滝の周囲は100mにも及ぶという断崖絶壁となっている上に、海岸まで降りていく道は存在していないため、海岸まで降りて行くのは至難を極める。

滝の右岸(とてもじゃないが降りていくことはできそうもない)

滝の左岸(こちらも降りるのはちょっと無理だろう…)

但し、海府大橋から北に約500mのところにある果樹園の入口付近に海岸へと降りて行けるところがある。

事前の情報では「密漁禁止」の看板があり、そこから降りて行けるとのことだったのだが、現在では完全に草木に覆われてしまっていてそれらしき所がまったく見当たらなかったが、意を決して突入した。(結局、目印となるはずの密漁禁止の看板は倒れて草木に埋もれていたのを帰りに発見した。)

そして何となくここは昔は獣道だったのではないだろうか?と思われるところを草木を掻き分けながら約200mほど進むと枯れ沢が出てきた。

枯れているとはいえ、沢があるということは水が流れる道があるということなのでここを降りて行けばいつか海岸に出れるのではないかと思い、そして『それに賭けて』枯れ沢を降りて行った。

ちなみに海岸まで降りて行く道中はイガイガやトゲトゲ地獄のトラウマになりそうな壮絶な藪こぎに次ぐ藪こぎで100円ショップで買った草刈り鎌がとても役に立った。

そして苦痛でしかない藪こぎを開始して28分で海岸に降り立つことができた。

あとはあの海府大橋まで歩いて行けばいいだけなのだが、海岸線は砂浜ではなく石が敷き詰められたようになっていたのでことのほか歩きにくかった。

そして何よりも心を痛めたのが海からのゴミの漂着物の多さである。

それでも約10分ほどで大ザレの滝の真っ正面に立つことができた。

ここから大ザレの滝までは150mほどだろうか。

しかしながらここでもやはり海からの漂着物のゴミが多くて閉口した。どういうわけか滝の下流の沢にもゴミが落ちている。何ともやるせない気持ちだ。

さらに滝の上には海府大橋が架かっている。大自然の景観の中にある人工建造物。致し方ないこととはいえとても複雑な気持ちを抱かずにはいられない。

ちなみに大ザレの滝は落差70mと言われているが、上段部分が見えないため実際に目にすることができている部分の落差は50mほどだと思われ、そこまで大きいとは感じなかった。

また滝壺に向かうべく沢を進もうとしたところ、川底は堆積物がヘドロ状になっていて、体重を掛けるとすぐに膝上までハマってしまうような状態だった。

うわっ!汚い!とてもそのまま沢を進めるような状態ではなく足元がしっかりしている右岸の草むらを進むことにした。

しかしながら、滝を見る時の『常』で滝に近付けば近付くほど体感的には滝の大きさは小さくなる。

滝壺に至ると海府大橋は視界に入らなくなったのだが、私の目に映る大ザレの滝は想像以上に小さく、すべてが平均点以下の凡庸な滝だと感じざるを得なかった。

唯一良かった点は下流の沢に滝の姿が映し出されていたことくらいだな…。

しかしながら、滝は極めて凡庸だったが『あの佐渡島の中でも屈指の秘境とされている外海府』にある「その名は広く知られているとはいえ、滝業界の中でもごく一部の猛者しか滝壺に到達していない」『あの大ザレの滝壺までオレは行ったんだ!』という到達感、達成感、満足感、充実感は確かに半端ないものがあった。

~行程~

14時5分→スタート
14時33分→海岸へ
14時43分→滝の正面
滝壺まではさらに5分くらい。

所在地→新潟県佐渡市真更川

四季折々の滝を巡る旅のトップページへ

四季折々の滝を巡る旅  

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください