即身仏の拝観について




いざ、即身仏の拝観をしようと思っても常時公開しているお寺、御開帳日の決まっているお寺、個人宅など様々ですので、訪ねる際には事前に問い合わせなどの情報収集をしないと骨折り損のくたびれもうけとなってしまいかねません。ということで即身仏の拝観情報をこちらで提供したいと思います。尚、私が知る限りでは、現在日本に現存している即身仏は17体で一般公開しているのは15体です。

①常時公開しているお寺

お寺の規模も大きく、即身仏の常時公開をしている(と思われる)お寺は以下の通りである。

○西生寺(弘智法印)→ 新潟県三島郡寺泊町野積
○海向寺(忠海上人、円明海上人)→ 山形県酒田市日吉町2丁目
○大日坊(真如海上人)→ 山形県東田川郡朝日村大綱
○横蔵寺(妙心上人)→ 岐阜県揖斐郡谷汲村横蔵
○注連寺(鉄門海上人)→ 山形県東田川郡朝日村大綱
○南岳寺(鉄竜海上人)→ 山形県鶴岡市砂田町
○観音寺(仏海上人)→ 新潟県村上市肴町

②お寺の方がいらっしゃれば拝観可能だと思われるお寺

お寺の方がいらっしゃれば拝観可能だと思われるお寺は以下の通りである。ご家族でお寺と即身仏をお守りしているといった印象で住職がお寺を空けている場合も多いようだ。

○本明寺(本明海上人)→ 山形県東田川郡朝日村東岩本
○貫秀寺(宥貞法印)→ 福島県石川郡浅川町小貫
○妙法寺(舜義上人)→ 茨城県西茨城郡岩瀬町本郷

③御開帳日が決まっているお寺

即身仏の御開帳日が決まっているお寺は以下の通りである。尚、阿南の行者は「行人様奉賛会」という団体が管理しており、奉賛会に申し出れば、4月と9月の御開帳日以外でも拝観が可能。(私はこの方法をとりました)但し、1万円をお納めすることが必要。また、全海法師についても事前に  申し込みをすれば御開帳日以外でも拝観が可能とのこと。

○観音寺(全海法師)→ 新潟県東蒲原郡鹿瀬町菱潟→年1回(7月8日)御開帳。
○瑞光院(心宗大行者)→ 長野県下伊那郡阿南町新野→年2回(4月と9月)御開帳。

④無住のお寺

即身仏が安置されているものの、現在無住の寺となっているのは以下の通りである。いずれの場合も他のお寺の方が住職を兼務されている。尚、蔵高院については、事前にアポを取り、都合をつけることができれば拝観は基本的に可能だと思われる。また、全海法師についても事前に申し込みをすれば御開帳日以外でも拝観が可能とのこと。

○観音寺(全海法師)→ 新潟県東蒲原郡鹿瀬町菱潟
○蔵高院(光明海上人)→ 山形県西置賜郡白鷹町黒鴨

⑤全国で唯一、個人蔵の即身仏

即身仏になられた方の御子孫が堂守をされてのは以下の通りである。事前にアポを取り、都合をつけることができれば拝観は基本的に可能だと思われる。

○個人蔵(明海上人)→ 山形県米沢市簗沢小中沢

⑥御開帳をしていないお寺

即身仏の御開帳、一般公開をしていないお寺は以下の通りである。

○阿弥陀寺(弾誓上人)→ 京都市左京区大原古知原
○真珠院(秀快上人)→ 新潟県柏崎市西長島鳥甲

~最後に~

※即身仏の拝観に関する情報は私が訪ねた時のものなので、現在は状況が変わっていることもあるかと思いますのでご注意を願います。

また即身仏が安置されているお寺は競うようにいずれ劣らぬ山奥の秘境といった場所に所在していることが多いため、冬期は雪に阻まれ、訪ねるのは困難(控えた方がよい)と思われる場所もありますのでご注意を。

私はアポなしの電撃訪問をかなり行いましたが、これはたまたまお寺の方がいらっしゃったというだけの話しで、あまりお薦めできませんので事前に先方に連絡をしてご都合を確認してから訪問された方が良いと思います。

御開帳の有無などの確認をする方法としては「104」で先方の電話番号をお伺いして電話をする方法やお寺が所在する市町村の観光課に連絡をして詳細をお伺いするといった手段をボクはよく用いました。また、最近ではインターネットで検索すると情報を得られることも多いようです。いずれにしてもお寺の方に直接連絡を取らないで訪問すると泣きを見ることもあるかと思いますので、ご注意下さい。

~それでは皆さんの御武運をお祈りしております~

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