まるで「浦島太郎に出てくる竜宮城!」日和山海岸の『後ヶ島』
後ヶ島(のちがしま)は兵庫県豊岡市の日和山海岸の沖にある無人島で「これぞまさに龍宮城」ではないかと見紛うほどの島である。
実際にこの後ヶ島は、浦島太郎にまつわる伝説の残る島であり、地元の言い伝えによると、浦島太郎が玉手箱を開けた場所がこの後ヶ島であると伝えられている。
昭和25(1950)年には、島の伝説の伝承のために浦島太郎をモチーフにした龍宮城のモニュメント(複数の東屋)が建てられたとのことであり、この東屋が日和山海岸から眺めるとまさに乙姫様がお住まいになっている『あの龍宮城』そのものであるかのように見える。
東屋が建てられた昭和25(1950)年当時は、後ヶ島に船で渡ることもでき、茶話会などが開かれていたそうであるが、現在では島に渡ることはできず、沿岸部からの見学のみとなっているのがとても残念である。
ちなみに浦島伝説は日和山海岸の東方・丹後半島が発祥の地であり、丹後風土記には原形とされる浦島伝説が書かれていて、伊根町の浦島神社には今も大切に乙姫の小袖が保管されているとのことである。
尚、一般的によく知られている浦島太郎の最後は、開けてはならない玉手箱を開けてしまい老人になってしまったという話が有名であるが、この地に古くから伝わる話では、浦島太郎は永遠の命を与えられ、乙姫と再会してハッピーエンドとなったと言い伝えられているそうである。
後ヶ島を訪ねるのならば。。。
日和山海岸からは天気がよければ日の出が見え、海や空が朝日に染められて真っ赤になる幻想的な景観を見ることができるので、是非「日の出」の時間に訪ねることをお勧めしたい。
それにしても、ここは本当に乙姫様がいらっしゃる龍宮城なのではないか?と錯覚を起こすほどの絶景である。
所在地→兵庫県豊岡市後ヶ島
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