約10トンの大岩を「指一本」で簡単に動かすことができる『ゆるぎ岩』
ゆるぎ岩は長さ3、5m、幅1、3mで重さは約10トンと推定されている大岩である。
現地を訪ねるとゆるぎ岩以外にもいくつもの大岩群が積み重なるようにある。
古来より信仰の対象となっていたのかたくさんの石仏も奉納されている。
このまま裏にも回って一周してみる。
この巨岩群の中でいわゆる「ゆるぎ岩」と呼ばれている大岩は丸印を付けた岩である。
一見するとテコでも動かないかのような大岩であるが、何と少し力を入れて触れるだけで、この大岩がグラグラと揺れるのである。
そんなバカな!と思われるかも知れないが、何よりも『論より証拠!』動画でその様子を見てみよう!
尚、現地の看板では、このゆるぎ岩は『指一本で触れても容易にグラグラと揺れ動かすことができる不思議な岩』であると紹介されているが、実際にはコツがあるようで、この大岩を動かすためには両手で揺り動かすことが必要だった。
とはいえ、なぜこれだけの大岩をいとも簡単にグラグラと揺り動かすとことができるのだろうか?
そのカラクリは『このゆるぎ岩が花崗岩の裂け目が長い年月の風雨で分解され上下に分かれたもので、その接点が少ないために弱い力でも揺らぐ』ということである。
このように「このゆるぎ岩」は粗粒花崗岩特有の風化現象を示す貴重な資料であり、昭和48年5月12日には香川県の天然記念物に指定されたそうである。
所在地→香川県宇多津町坂下2720
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