棚田百選とは
棚田とは、傾斜が多く平地と比べて生産条件の不利な、中山間地域と呼ばれる地域において、急傾斜の斜面に開発された水田のことであるが、近年、この棚田が耕作放棄され、失われていくことに対して、各地で棚田を守る運動が活発になり、全国棚田協議会や棚田学会などが組織され、また、都会の人に棚田を貸し出す「棚田のオーナー制度」なども実施されるようになった。
このような動きを受け、平成11年7月26日に農林水産省では、棚田の保全活動推進の一環として、棚田の持つ環境保全の効果や農村文化の継承などを評価し、棚田を守ることの必要性を広く国民に呼びかけるために、全国の代表的な棚田を「日本の棚田百選」として認定した。
尚、選定にあたっては、
○営農の取り組みが健全であること
○棚田の維持管理が適切に行われていること
○オーナー制度や特別栽培米の導入など地域活性化に熱心に取り組んでいること
が基準とされ、各都道府県の推薦を受けた棚田から学識経験者により構成される「日本の棚田百選」選定委員会により、134地区(117市町村)が選定された。
備考:「日本の棚田百選」選定委員会
座長 浅原辰夫 農村環境整備センター理事長
委員 大島暁雄 文化庁文化財保護部主任文化財調査官
委員 勝原文夫 日本農村風景研究所主宰
委員 岸康彦 愛媛大学農学部 教授
委員 木村和宏 信州大学農学部教授
委員 高橋 強 京都大学大学院教授
委員 富山和子 立正大学教授
委員 中島峰広 早稲田大学教育学部教授
委員 馬場弘融 東京都日野市市長
委員 樋口忠彦 新潟大学工学部教授
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