​世にほどんど出回っていない棚田の情報




世にほどんど出回っていない棚田の情報

棚田の情報は世にほとんど出回っていない。

これは百選の棚田にも当てはまる。

百選の棚田を例に挙げても観光ガイドや地図に掲載されているのはホンの数例に過ぎない。

また現地を訪ねても目指す棚田へと誘導する案内が一切ないケースが多い。

それどころかようやく目指す棚田に到着したところで、そこが百選の棚田であることを示す案内が一切ないケースも少なくなく、よくても現地にポツンと案内板が立っているだけということが多い。

そもそもインターネットで検索をしたところで「それだけではよくわからないし、実際にはたどり着けないよ」という実にアバウトで大まかな地図が紹介されていることはあっても、ピンポイントでズバリの場所が紹介されていることは皆無に等しい。

紹介されている情報に間違いがあることだってかなりある。

ズバリの場所がわからない上に現地を訪ねても目指す棚田へと誘導する案内が一切ないケースが多い中で目的とする棚田へと行き着くのがいかに苦労を伴うことであるのかは説明するまでもないだろう。

今はどこに行くにしても大抵ナビが目的地まで案内してくれるものだが、それはあらかじめピンポイントでズバリの場所を知っているからできることなのである。

しかしながら、棚田はそれを耕す人たちにとっては日常生活の場であり、日々の営みがある生活空間で一般的な観光地とは一線を画すべきものであるとも言えるため、それはある意味では致し方のないことであるともいえるだろう。

また、棚田の情報としてはこれから訪ねようとしている棚田が一体どんな棚田であるのかがさっぱりわからないことが多い。

これは棚田の写真がよほど有名な棚田で、全景が一望できるポイントが限られているもの以外ではいわゆる定番的・決定的なアングルがないことが原因である。

また、全景を一望できない広大な棚田であったりすると、それこそ、それぞれが思い思いのアングルで写真を撮るため同じ棚田を紹介しているはずなのにまるで違ったアングルの写真が紹介されていることは決して珍しいことではないからである。

事実、棚田のことを取り扱っているHPやブログや書籍などを見てみてもアップされている写真は実に多様でまさに百人百様といった様相を呈している。

このため、事前にこれから訪ねようとしている棚田が実際にどんな棚田であるのかを知ることは難しく、結局のところ、自分でその場所に行き、自分のその目で確認をしてみないと「いいか悪いか」「当たりか外れか」など本当のことはわからないものなのである。

つまり棚田はこれから訪ねようとしている人が最も知りたいであろう「どこにあるのか」「どんな棚田なのか」という情報がほとんど世に出回っていないものなのである。

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日本全国の棚田を訪ね歩く旅

 

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