真山の万体仏(男鹿半島)
この万体仏は三間四面の堂舎の入口と床下を除く、四方の壁・屋根裏を杉の木彫りの地蔵菩薩が蟻の這い出る隙もないほどにビッシリと整然と安置されているもので、地蔵菩薩の数は約一万三千体と言われている。
その薄暗いお堂の中を埋め尽くすように一万体を越える木彫りの地蔵菩薩がビッシリと並んでいる様子はひと言でいえば異様であり、堂内は見るものを威圧する圧倒的な緊張感・緊迫感が漂っている。
尚、菅江真澄(1754~1829)の『男鹿の春風』によると、この万体仏は正徳4(1714)年に僧・普明が不幸な死を遂げた愛弟子の菩提を弔うとともに、幼くしてこの世を去った子どもたちの供養のために刻んだ木端仏(こばぼとけ)との伝承が紹介されているとのことであるが詳細は定かではないという。
所在地→秋田県男鹿市北浦真山白根坂台134
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