小木森滝
所在地→三重県県紀北町海山区船津
滝へのアクセス30分で到着
滝との密着度→滝壺まで行ける
滝を見た時の感激度→☆☆☆☆☆
小木森滝。一度見上げただけでは全景が見えず、二度見上げないと全景を見ることができないと言われている滝。確かに果てしなくとてつもなく大きく二度見上げないと滝の全景を見ることはできなかった。
この小木森滝は上下段二段になっている滝で落差は120m、140m、200m等諸説があるが、上段部分だけでも130mはあるのではないかと思う。
私は落差の大きい「いわゆる100m級の滝」を滝直下から見上げた際に『滝が天から降り注いで(落ちて)くるようだ』との感じを受け、レポートでもしばしば「そういった表現」を使うのだが、この小木森滝はそれらの滝をはるかに超越していた。高度感があるのではなく、事実、圧倒的にデカイのだ!
尚、これまでに滝壺から見上げた際にこの小木森滝と同じような圧倒的な高さを感じた滝は「奈良県の岩屋谷雄滝」と「愛媛県の高瀑」の2つのみである。この2つの滝はいずれも130mクラスと言われている滝である。やはり小木森滝も上段部分だけでも130mくらいの落差があるのではないかと思う。
また、遠望した限りでは下段部分も上段の半分くらいの落差はあるように見えるので、落差は200m級であるとするのが妥当ではないかと思われる。
いずれにしてもこの小木森滝が日本有数の名瀑であることは知っていた。
というか実は遠望だけなら以前にもしたことがあった。その際にどー考えても自分の実力では滝壺に至るのは無理だろうと思って諦めた。先人たちのレポでも1日掛けてもたどり着かなかったとか、難易度は最高難度であるとか、少なくとも3時間前後は掛かると紹介されている。
ところが滝壺を目指したこの日は何と小木森滝に30分でたどり着いてしまった。びっくりするほど楽チンで難所と呼ぶようなところは1ヶ所もなく拍子抜けしてしまった。
案内をしてくれた方も含め、ご一緒した9人全員がみんなまさかこんなにあっさりとたどり着けるとは…と狐につままれた感じだった。
たった30分で小木森滝に到着した要因は最近では小木森滝を訪ねる人が増えたのか以前は不明瞭で極めて分かりづらかったと思われる滝へと至るルートが多くの先人たちの踏み跡によりまるで登山道のように明瞭としたルートができていたこと、同行者に以前小木森滝を訪ねたことがある人が3人いて、たった一度もルートを間違えることなく、最短ルートを行くことができたことなどであろう。
これほどまでに素晴らしい滝に何の苦労もなくあっさりとたどり着けてしまったことには少々拍子抜けの感が無きにしもあらずだったが、いずれにしても日本屈指の名瀑の一つであることには違いない。
遠望時にはまったく人を寄せ付けることがない深い深い切り立った谷に掛かる滝だと思っていたが、滝前は思いの外に広く開けた空間となっていてこの日本最高級の名瀑をありとあらゆる角度から見ることができた。
左岸から見ると流身が細く長く見え、その姿は長槍や雷が落ちているかのように見えた。また正面付近からは緩い曲線(放物線)を描きながら落ちている姿を見ることができる。その姿はこれだけの巨瀑にも関わらず美瀑と呼んでも差し支えがないような姿をしている。
さらに右岸のガレ場を降りると下段部分にも降り立つことができる。
そして極めつけは滝の落口にも立つことができるという点である。
おそらくこの小木森滝が落口に立つことができる日本で一番の巨瀑ではないだろうか?
以前遠望だけした際のレポート
小木森滝。コアな滝マニアの中では日本有数の名瀑として名高い落差120mの滝である。
実はこの滝は滝壺まで行くのは困難を極めるが、遠望するだけなら簡単である。なぜならば林道からその全景を観ることができるからである。
確かにデカイ。落差120mはダテじゃないが、林道からでは遠すぎる。昔ならばこれでも十分に満足できたのだろうが、今となっては甚だしく欲求不満である。
が、林道からは「はるか」見下ろすようなアングルとなっている。一体どうやって滝壺まで降りて行くのだろうか?
百選の中の滝(&西の滝)同様、私には想像も付かない。いつかこの滝の滝壺に到達できる日はやってくるのだろうか?
尚、この下の写真は超超遠望だが、左に写っている滝が八町滝、右に写っている滝が小木森滝である。
所在地→三重県紀北町船津
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