血の滝(赤滝・Blood Falls・血瀑布)
所在地→長野県軽井沢町
滝へのアクセス→車を停めてから80分程度で到着。
滝との密着度→滝壷まで行ける。
滝を見た時の感激度→☆☆☆☆
血の滝。とにかく一目見ただけで驚かされる滝である。
なぜならば、その名の通り滝の水のみならず、滝が落ちる背後の岩盤、そして滝の上流・下流の沢の水もすべて赤褐色に染まっているからである。
滝そのものの落差はわずかに9mの滝であるが、滝を取り巻く周囲の景観は一見の価値がある。
尚、岩盤が色付いている景観を目にすることは決して珍しいことではないが、この血の滝の特筆すべき点は「滝の水も赤褐色に染まっている」点であり、そういった点からも日本屈指の奇瀑の一つであると言える。
ちなみに大雨のあとに川が濁流となってコーヒー牛乳のような色に濁っていることを目にすることは多々あるが、この血の滝が赤褐色に色付いているのはそういった理由ではない。
では一体なぜこの血の滝の水は赤褐色に染まっているのであろうか。
実はこの血の滝の上流には浅間山の湧水の湧出口があり、大量の水が湧き出て川となっている。
この湧水は湧き出た時点では無色透明だが、多くの鉄分を含んでいて、空気に触れることにより酸化して赤褐色になって血の川となり、血の滝となっているとのことである。
いずれにしても滝の水のみならず、滝が落ちる背後の岩盤、そして滝の上流・下流の沢の水もすべて赤褐色に染まっている景観は他にはない異様なものなので、滝マニア必見の日本有数の奇瀑の一つであると言えるだろう。
滝の落口
滝の下流の沢
滝の左岸にある洞窟
余談だが、滝の左岸には洞窟があり、寛政年間につくられた二体の不動明王像がある。かつてはこの滝に打たれる人が大勢いたとのことである。
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