日本で唯一!中の様子が丸見えになっている『日石寺三重塔』




日本で唯一!中の様子が丸見えになっている『日石寺三重塔』

総高  約15m
建立年  弘化2年 (1845年)
文化財指定  町指定文化財
建築様式  折衷様
構造形式  三間三重塔姿。桟瓦葺

塔の歴史

日石寺は、神亀2(725)年に行基が大岩川の岩に不動明王を刻んだところから開創されたと伝えられている。

真言密教・立山本山の一つとして大いに栄えたが、天正年間(1573~1591)には兵火により伽藍・寺の記録のすべてを消失、慶安4(1651)年加賀藩主前田利常によって再建されたが、その時に建てられた重文指定の本堂は昭和42年に火災で全焼した。(現在では新たな本堂が建てられている。)

本堂から100mほど登ったところに立つ三重塔は富山県内で最も古い仏塔で、弘化2年(1845年)の建立とされているが、工事は未完のまま中断された状態にあり、壁も板も戸もなく吹抜けのまま、約160年余りも吹き曝しのままで風雪に耐え、よく残ったものだと感心・感動するが、現在では逆にこれがこの塔の最大の特徴となっている。

私の感想・コメント

この日石寺の三重塔は資金難とも製作途中の未完ともいわれているが、いずれにしても本来あってしかるべきの壁がまったくないため、スケルトン状態となっていて内部構造が丸見えの状態となっている塔である。

私は全国各地の五重塔・三重塔を訪ね歩くのをライフ ワークとしているが、全国広しといえども、内部構造が丸見えとなっている仏塔は日本で唯一この日石寺の三重塔のみであり、そういった意味ではまさに孤高の存在であり、兼ねてから憧れていたこの塔と対面できたということは仏塔マニア冥利に尽きる!と心から感動して感無量になった三重塔である。

仏塔の中心に建てられている『心柱』もはっきりと見ることができる!

しかしながら、塔に近付いてよく見てみると、心無いイタズラ書きがたくさんされているのが目に付いて心が痛む。こういったイタズラは厳に慎んでもらいたいものだ。

尚、余談になるがこのお寺の本尊である不動明王の磨崖仏は平安時代の高僧・行基の作と伝えられているもので全国屈指の磨崖仏として名高い。

富山県上市町大岩153

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