「古代ギリシャの野外劇場」を彷彿とさせる『池田の桟敷(野天桟敷)』
池田の桟敷は亀山八幡宮から400mほど南西に離れた小高い丘に築かれた、自然の地形を巧みに利用した切石積の傑作である。
桟敷の規模は奥行き3m程の桟敷が階段状に6段から8段、長さ80m、高さ18mにおよぶ壮大なものであり、その姿は古代ギリシャの野外劇場やローマ帝国のコロッセオを彷彿とさせるものがある。
(現地の看板では幅64m、高さ約15mと紹介されている。)
この桟敷は亀山八幡宮の秋の例祭の際の神輿の渡御や太鼓台の大練りを見物するために築かれたのではと言われている。
構築年代については立証すべき資料が見当たらないが 、亀山八幡宮古図面(亀山八幡宮奉懸当社御祭礼之図)から安政11(1855)年以前の築構と推定されているという。
祭礼当日の桟敷の使用権は村の有力者その他が占有していたが、後になってそれを売買できるしくみになったとのことである。
尚、この桟敷は、現在も毎年10月16日に行われる亀山八幡宮の祭礼の際の見物席として利用されているとのことで、昭和51(1976)年には国の重要有形民俗文化財に指定された。
所在地→香川県小豆島町池田
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