「日本で唯一」の「八角三重塔」である『安楽寺八角三重塔』




「日本で唯一」の「八角三重塔」である『安楽寺八角三重塔』

総高  18.80m
建立年  鎌倉時代後期
文化財指定  国宝
建築様式  禅宗様
構造形式  八角三重塔姿。初層裳階付き、こけら葺、素木造り

塔の歴史

安楽寺は鎌倉北条氏の外護によって栄えた信州最古の禅寺である。

北条氏の滅亡(1333年)後は寺運が傾き正確な記録も残っていないため、塔の建立年代ははっきりしていないが、開山が入宋僧、二世が中国よりの帰化僧であり、共に北条氏との交渉も深いことなどから寺運が最も栄えた鎌倉時代末期に建てられたものする説が有力視されている。

塔は日本に現存する唯一の八角三重塔(奈良や京都などにも八角塔が建立されたとの記録が残るが現存していない)で、一見すると四重塔のように見えるが、初層に付いているのは裳階(ひさしまたは霜よけの類)であるため、裳階付きの八角三重塔ということになる。

建築様式は当時の中国(宋国)の先進技術であった唐様(禅宗様)を用い、扇垂木、弓形連子、詰組など禅宗様に徹しており、和様とは違った重厚な塔となっており、禅宗寺院に残る塔としても極めて貴重な遺構である。

私の感想・コメント

日本で唯一の八角三重塔である。日本で唯一なので当たり前といえば当たり前なのだが、すべてが独特ですべてが面白く、どんなに観ていても飽きるということがない。

なぜこの地にこのような日本で唯一の 八角三重塔が造られたのであろうか?実に不思議で、実に魅力的な塔である。もちろん仏塔マニア必見の塔の一つであるといえるだろう。

尚、この塔の建築年代は鎌倉時代末期から室町時代初期までの間といわれてきたが、平成16年に奈良文化財研究所の調査の結果、三重塔用材の伐採年代は正応2(1289)年と判明、1290年代(鎌倉時代後期)には建立されたもので、我が国最古の禅宗様建築であることが証明されたという。

所在地→長野県上田市別所温泉2361

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