日本三大秘境の一つ「祖谷」にある高低差390mの『落合集落』




落合集落(国選定重要伝統的建造物群保存地区)

落合集落は、東祖谷のほぼ中央、祖谷川と落合川の合流点より山の斜面にそって江戸の中期から明治期にかけて造られた民家や石垣が点在している山村集落である。

集落の起源は明らかになっていないが、ここ祖谷地方は日本三大秘境の一つとされ、日本有数の圧倒的な質と量の平家落人伝説が語り継がれていた地方で、現在でも、源氏の追討軍が攻め寄せてきた場合に直ちに切り落として、その侵入を防げるように野生のシラクチカズラという植物の蔓を編んで架けたと伝えられている「かずら橋(日本三奇橋)」や日本最古の軍旗といわれている「平家の赤旗」、源氏の追及を避けるために墓碑が建てられていない「平家の墓」など平家落人伝説にまつわる伝説・伝承や史跡が数多く残されていて、まさに隠れ里といった趣がある。

集落内の高低差は約390mにも及び、やはりとんでもない急傾斜地に集落が造られているとしかいいようがない。

このため谷底の川沿いを走る国道(といっても酷道といった方が適当である)からは落合集落の全容を伺い知ることはまったくもってできない。

そもそもどこから落合集落に入ればいいのかもまったくわからない。

それでも何度も迷いに迷い、疑心暗鬼にかられつつ悪戦苦闘した末に、九十九折とおぼしき道を延々と登っていくと落合集落にたどり着くことができた。

一体なぜこのようなところに集落が…。これぞ、まさしく隠れ里である。

しかしながら、高低差が約390mにも及ぶ急傾斜地にある集落の中に入って行ったところで急傾斜地に「ところ狭し」と「へばり付く」ように集落が形成されていることはわかるものの、やはりこの落合集落の全容を把握することはできない。

逆に落合集落からは川を挟んで対岸の急傾斜地にある中上集落のことの方がよく見渡せる。そーである。この落合集落の全景を展望しようと思ったら対岸の中上集落から遠望しないとよくわからないのである。

そして、対岸から眺めた落合集落の景観はもはや人知を越えているとしかいいようがなく、にわかには信じられない、まさに桃源郷そのものではないかと思えるような景観が広がっているのである。

所在地→徳島県三好市東祖谷山村落合

 

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