日本昔話の世界そのもの!茅葺き屋根の民家が残る『水引集落』




日本昔話の世界そのもの!茅葺き屋根の民家が残る『水引集落』

水引集落は山深い奥会津のさらに奥の奥にある、茅葺き屋根の民家が今でも6軒残っている小さな小さな集落である。

水引集落は同じ奥会津にあり、共に国の重要伝統的建造物群保存地区に選ばれていて全国的にも有名な大内宿や前沢曲家集落と違って保存地区には選ばれているわけでもなく、知名度もない。

しかしながら、いつ訪ねても大勢の観光客でごった返している大内宿などとは違い、集落へと誘う看板なども設置されてなく、街道からも外れて栃木県境にもほど近い奥会津地方でも最奥の地にあるため、減多に人が訪ねてくることもなく、静寂に包まれている。

その哀愁が漂うどこか懐かしい景観は心を鷲掴みにされるものがあり、こんなところがまだ日本に残っていたとはと感動すること請け合いである。

水引集落の標高は804m。

集落の起源は、山神社の下の湧き水に魅せられた猟師三人が文安年間(15世紀半ば)に住み着いたとする説があり、 現在も山神様の脇には美味しい清水がこんこんと湧き出ている。

水引集落の戸数は元禄9(1696)年の宗門改め帳では9戸とあり、明治時代には14戸になっている。

さらに大正から昭和にかけて西側の山へ向けての道沿いに新しい家が建てられたが、明治19年と29年に全村が焼失する大火があったとのことである。

現地の看板によれば、現在残っている7軒の茅葺き民家は、大火の後に越後大工によって建てられたもので、7軒の内、6軒はL型の平面構成をとっていて、民家の分類上は秋田、山形、新潟、福島の各県に分布する「中門造り」という形式であるという。

※2019年11月現在、茅葺き屋根の民家は1軒が取り壊されて空き地となっているため、残されているのは6軒になっていた。

それにしても、こんなところがまだ日本に残っていたとは…。

夢を見てるみたいだ…。

リアル桃源郷だ…。

所在地→福島県南会津町水引

おまけ:現地の看板

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おまけ:その2:~その他適当な写真~

 

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