世界三大奇勝の一つ!スリル満点の『阿波の土柱(波濤嶽)』




世界三大奇勝の一つ!スリル満点の『阿波の土柱(波濤嶽)』

阿波の土柱はその名の通り、見渡す限り土が抜き出しになった荒涼とした景観の中に土の柱が林立している奇勝である。

この世にも珍しい地形は阿讚山脈南麓に位置する約100万年前の地層が長い年月をかけて風雨によって削られ、侵食されていない部分が柱状になって残ったものである。

世界的にも「アメリカのロッキー山脈」と「イタリアのチロルの土柱」と「阿波市」にしかない貴重なもので、世界三大奇勝と称されているという。

阿波の土柱は「三山六嶽三十奇」といわれ、千帽子山に波濤嶽、扇子嶽、その西側500mほどの高歩頂山の橘谷沿いに橘嶽、さらにこの山の西側500mほどの円山の五明谷沿いに不老嶽、筵嶽、燈籠嶽と六嶽からなるもので、今は形の崩れた扇子嶽以外はいずれも稜線の西側にある。

この中で最も雄大なものは波濤嶽で「高さ13m、南北90m、東西50m」にもおよぶ巨大な土の群立であり、昭和9年には国の天然記念物に指定されている。

尚、現在遊歩道が整備されて観光できるのはこの波濤嶽だけである。

波濤嶽は海中に大波が騒ぐ姿に似ていることから「波濤=大きな波、高い波」と名付けられたようである。

波濤嶽の向かって正面には上下二つの展望台がある。

上の展望台からの景観

下の展望台からの景観

草木の生えていない無機質な土の壁が目の前に迫り来る景観は何とも言えないものがある。

がしかし!阿波の土柱の本当の魅力はそれだけではない!実は何と!この波濤嶽の真上まで遊歩道が続いていて土柱が林立している景観を真上から覗き込むことができるのである!

波濤嶽の真上から土柱を覗き込んだ景観

波濤嶽の頂上部は自然の状態のままで柵などが設置されているわけではないため、その気になれば本当にギリギリのところまで身を乗り出して見ることもできる。

土柱群を真上から見下ろした景観は身の毛もよだつほどで迫力満点である。

土柱の対面には展望台が見える。

いずれにしても高所恐怖症の人には完全にアウトな場所である。

波濤嶽の頂上部から土柱を見下ろした動画

さらに!何と!実は!この「阿波の土柱」は夜になるとライトアップがされるのである!

ライトアップされた阿波の土柱(波濤嶽)

阿波の土柱は夜はライトアップ(5月~8月は日没から22時まで、9月~4月は日没から21時まで)されていて、昼間とは違った幻想的な姿を見ることができる。

まるで宇宙空間であるかのような景観である。

静寂な空間にある無機質で退廃的な光景は非日常的で何とも言えないものがある。

もちろん?夜間でも波濤嶽の真上から土柱を覗き込むことができる!!!

2017(平成29年)年には、四国らしさを感じられる素晴らしい景観として「四国八十八景」の一つにも選定された。

いずれにしても、『日中』『ライトアップされた夜間』、そして何といっても『迫力満点で身の毛もよだつ頂上部から土柱を見下ろす絶景』と「一粒で二度美味しい」どころか『一粒で三度美味しい』ので、是非、「日中、夜間、頂上部」と時間に余裕をもって訪ねて心行くまで堪能してほしい。

所在地→徳島県阿波市阿波町北山540

~おまけ~

 

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