日本一の規模の「石灰藻球化石群」である『化石の森』
石灰藻とは体に石灰分を含む藻類のことで地球で最初に酸素を作った生物である。
中でも球状に成長する一部の石灰藻は石灰藻球と呼ばれていて、石灰藻球は恐竜の時代から現在に至るまで世界の色々な場所で確認されているという。
西海市では今から約3000万年ほど前の地層から石灰藻球の化石が大量にあり、この石灰藻球化石群は現在は閉園された旧西海楽園敷地内の山頂部にある通常は地下で形成され地上での観察が困難なカルスト地形を掘り出したものである。
藻類の化石を含む高さ5メートル前後の奇岩が林立した石柱群の景観は圧巻で「化石の森」と呼ばれている。
このように石灰藻がこれだけ集中して見られるのは世界的にも珍しいことであり、日本一の規模の珍しい石灰藻球化石群となっている。
不思議なことに石柱群の中で一つだけ倒れ掛かっていているようなものがある。
まるでピサの斜塔のようである。
この石柱だけ隣の石柱に寄りかかって支えられているように見える。
石灰藻球化石群の中は迷路のようになっている。
入ったら出られない?迷ってしまうのではないか?と少し心配になってしまうほどである。
現地の看板より
七ツ釜鍾乳洞 化石の森
日本一の石灰藻球化石群石灰藻球石灰岩
今から20数億年前、葉緑体を持った単細胞の藻類が現れ、光合成により地球上で初めて酸素を作り始めました。藻類の中でも特に体の中に炭酸カルシュウムを多く含んでいる藻類をまとめて、石灰藻と呼びシルル紀の示準化石にもなっています。七ツ釜鍾乳洞群を発達させた石灰藻球石灰岩は七ツ釜砂岩層中に発達しており、今から約3,300万年前の暖かい海で形成され、大陸の移動によってここの位置に運ばれた後、火山活動によって隆起し、このような大量の石灰藻球の化石を露頭する台地を作りました。石灰藻だけが集中した日本一規模の珍しい化石群となっています。
西海里山倶楽部
墨山漁村振興交付金事業
所在地→長崎県西海市西海町中浦北郷2550
おまけ
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