高さ約60mの御神体の頂上部からの景観が絶景の『石畳神社』




高さ約60mの御神体の巨岩に登ることができる『石畳神社』

石畳神社は岡山県総社市の秦にある神社である。

古来より本殿を設けず高梁川が大きく曲がる淵に聳える約60mの大岩塊(磐座、石柱)を御神体・憑代(神霊が招き寄せられて乗り移るもの)としてお祀りをしている神社である。

高梁川は古代の人々にとっては、水運と灌漑の両面において極めて大切なものであったに違いなく、その高梁川は暴れ川で洪水による被害が多く、川の氾濫を鎮めるために祭祀されたのではないかと考えられている。

この大岩塊の根元は高梁川の淵にあり、その川岸に聳え立つ姿は対岸の国道からも目に付くほどの抜群の存在感がある。

そして何とこの御神体はてっぺんまで登って行くことができ、そこからの景観はまさに絶景である。

万葉集に「石畳さかしき山と知りながら我は恋しく友ならなくに・・・」と詠われているのはこの神社のことであるとされる。

ギリギリまで近付いてみた。

近寄って見てみると四角い石を積み重ねられたような御神体には崩落防止のための?補強が施されていることがわかり少し残念である。

御神体の眼下に広がる高梁川と豪渓秦橋。

拝殿は御神体の真下にあったが、昭和30(1955)年に「旧豪渓秦橋」を架ける時に現在の場所に移転されたという。

また、橋のない頃は、豪渓駅へは渡し舟で行き、秦地区の西にある福谷地区との往来は御神体を取り巻くように、川の中に造った道を歩いていたそうであるが、昭和20(1945)年の大洪水により河川道がなくなり、昭和22(1947)年頃に御神体の磐座にトンネルが造られたそうである。

御神体を貫通しているトンネル。山頂部の雑な補強といい、当時、御神体を傷付ける(穴をあける)なんて畏れ多い、とんでもない!という話はなかったのだろうか?

御神体の磐座への道のり

拝殿横の道を登って進んでいく。

180mほど登って行くと道が分岐しているところに出る。

この分岐を右に進んで行く。

その分岐道から20mくらい先に御神体の頂上部分がある。

あと少し。

もう少し。

所在地→岡山県総社市秦3995

 

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