天山陵(琉球王国・第一尚氏王統歴代の陵墓)




天山陵(天山ようどれ・琉球王国第一尚氏王統歴代の陵墓)

天山陵は第一尚氏の第二代・尚巴志王の墓として造営されたもので、以後、第一尚氏王統歴代の陵墓となったものである。

この天陵山には、尚巴志、尚忠、尚思達、尚金福、尚泰久の各王が葬られていたと考えられているが、尚円金丸のクーデターにより政権交代が起こった際に天山陵は徹底的に破壊され、第一尚氏の一族や家来たちは首里を追われたといい、歴代王の遺骨は旧臣たちが守って逃げ落ち、現在では沖縄本島の各地に埋葬されている。(その後、天山陵は第二尚氏王族の北谷家の墓として使われ「天山御墓」と呼ばれていたという)。

尚、現在、天山陵は民有地となっているため大変残念ながら中に入って見学することができないが、外から見ると「天山御墓」という石碑が建てられているのがわずかに見える。

~天山陵訪問の裏話~

私は訪ねる前に天山陵の正確な所在地はどこなのかについて色々と手を尽くして調べてみたものの、結局のところ、事前には『おそらくこの辺だろう』というおおまかな場所までしかわからなかった。

とはいえ、おおまかな場所はわかったので、あとは出たとこ勝負!いざとなったら土地の人に聞いて歩けば何とかなるだろ!と思って沖縄を訪ねた。

実はそれまでに琉球王国の歴代国王の陵墓とされるところを片っ端から訪ね歩いていた私にとって残すところはこの『天山陵』のみだったのである。

ところが、この辺だろうと当たりを付けていたところ(現在は完全な住宅街になっている)の散策をしてみたのだが、一向にそれらしいところを見付けることができなかった。

土地の人がいたら片っ端から天山陵はどこにあるんですか?と聞いてみようと思っていたのだが、人っ子一人遭遇しない…。『天山陵』を訪ねるためだけに沖縄に来たのにこのままむざむざと敗れ去るのか…。焦る気持ちだけがどんどん募っていく。

もう諦めるしかないのか…。『敗北』の二字を頭に思い描き始めた頃にようやく一人の通行人と遭遇した私はわらをもつかむ想いで『この辺に第一尚氏の天山陵があると聞いたのですが、どこにあるかご存知ですか?』と聞いてみたところ『知ってますよ。でも中に入って見学することはできないですよ。それでもよければ案内しましょうか?あそこはとてもわかりにくいところにあるので、知ってる人に案内してもらわないと探すのは無理でしょうから』と仰っていただいた!

ありがたい!私は早速案内をしていただいた。その後、一度車に戻った私は「秘密兵器」を車から取り出して再度「天山陵」のあるお宅へと向かい、インターホン越しに『もし可能ならば天山陵を見学させていただきたいのですが…』とお願いをしてみたが、お断りされてしまった…。

インターホン越しだったので「秘密兵器」として持参した「鳩サブレ」は手渡すことができず不発に終わってしまった。。。

所在地→沖縄県那覇市首里池端町

 

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