かつて「あの松島と並び称された」景勝地でありながら『大地震』で海底が2m以上隆起し、一夜にして陸地となってしまった『象潟(九十九島)』
かつて象潟は九十九島といわれる大小百数十の島々を浮かべた潟であり、能因や西行など多くの文人墨客が競うように訪れて歌に詠むなど、古くより松島と並び称された風光明媚な景勝地であった。
「文化元年前の象潟(象潟駅前の看板)」
「絹本着色象潟図屏風(道の駅象潟ねむの丘)」
「象潟の模型(象潟郷土資料館)」
しかしながら、文化元(1804)年の大地震で象潟は海底が2m以上隆起し、一夜にして陸地となってしまったとのことである。
このため現在では陸地(水田)に島が点在するという一風変わった景観となっている。
尚、現在でも、周囲の田んぼに水が張られた田植え前後の数日間は、往時の九十九島を想像することができるという。
松尾芭蕉の奥の細道の目的地の一つだった象潟!
この象潟は松尾芭蕉が「奥の細道」で訪ねた最北の地で、旅の目的地の一つであったとされ、松尾芭蕉により「松島は笑ふが如く、象潟は憾(うら)むが如し」と評され「象潟や雨に西施がねぶの花」と詠まれた。
昭和9(1934)年には国の「天然記念物」にも指定され、さらに平成26年と27年には「能因島」や「みさご島」をはじめとする10の島が「おくのほそ道の風景地 象潟及び汐越」という名称で国の名勝に指定されている。
尚、象潟を一望するためには「道の駅象潟ねむの丘」の展望台からが一番よく見ることができる。
~オマケ~
う~ん、何とかして往時の象潟の風景を見ることができないものか。。。山側に回ってみた。。。
さらに鳥海ブルーラインから象潟(九十九島)を見下ろしてみた!
所在地→秋田県にかほ市象潟町
もしも時間が許すようであれば、やっぱり一番は「象潟(九十九島)を歩いて散策する」ことをお勧めします!
最後に象潟(九十九島)の動画を紹介します!
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