新型コロナウイルス感染記(2021年2月14日・1日目)




新型コロナウイルス感染記(2021年2月14日・1日目)

朝起きると不思議と熱は下がっていて、すっきりしていた。若干喉が痛かったものの、頭の痛さはなくなっていて、鼻づまりも解消され、体のダルさも節々の痛さもほとんどなくなっていた。

やっぱり単なる風邪だったのかと思うと同時に、昨日発熱したのも事実であるので、一応念のためといった感じで11時頃に横須賀市の救急医療センターで検査を受けることとした。

尚、救急医療センターではコロナ禍における院内感染クラスターの発生を防止するために検査はドライブスルー方式で車に乗ったままでの屋外での簡易診察となっていた。

実際に行われた検査は抗原検査というもので鼻の中に綿棒のようなものを入れて検査をするというもので約15分で検査結果が出るというものだった。

検査結果が出るまでの間は他の検査をしたであろう人たちと同じように駐車場に車を並べて待つことになった。私の隣の車の方に先生が「検査の結果、陰性ですが。。。」と何やら話しているのが漏れ聞こえてきた。私も同じような話をされるんだろうなぁ~とボンヤリと思っていたところ、車を別の場所に移動するようにとの依頼があった。まるで私だけを隔離するかのように。

そしてお医者さんや看護師さん総勢5名くらいが私のところにやってきた。『結論から言いますと陽性でした。抗原検査なので偽陽性という可能性もありますが。。。』とのことだった。

その後、最近、コロナ感染者との接触はなかったか、夜に飲み歩いたりとかしてなかったかとの質問があり、どちらもありませんと答えた。さらに現在の体調について、味覚、嗅覚に異常はないか、呼吸は苦しくないか、発熱はあるかどうか?等の質問があり、現時点ではそのような症状がないことを伝えたところ、明日保健所から連絡あり、自宅療養なのか、宿泊療法なのか等、今後のことについて連絡が入るとのことで「新型コロナウイルス感染症自宅・宿泊療養のしおり」をよく読むように手渡されると共に容態が急変したらすぐに連絡をするようにと言われて家に返されることになった。

しかしながら、自宅には高齢の母がいる。私も基礎疾患がある。ホントにこのまま家に帰ってもいいのだろうか?今すぐにでも私と母はPCR検査を受けるべきなのではないのか等、疑問に思った私は家に帰ると駐車場で『帰国者・接触者相談センター』や『横須賀共済病院』に電話をしてその旨を話したが、どちらともに保健所からの指示がないと対応できないとのことだった。

結局翌日まで待たないとダメなのか。仕方ない。一度家に帰った。

15時40分に保健所から連絡あった。保健所は土日返上でやってるんだろうか?

これまでの状況をヒアリングされ、今後は「入院したい」「宿泊療養したい」「自宅療養したい」など、どうなさりたいとかいう希望はありますか?と聞かれ、私自身基礎疾患があること、高齢の母と同居していることなどを伝え、可能ならば入院、最低でも宿泊療法をしたいと伝えた。

保健所からは救急センターと同じく、感染経路のことについては『最近、コロナ感染者との接触はなかったか』、『夜に飲み歩いたりとかしてなかったか』との質問のみで、それ以上過去の行動履歴を聞かれるわけでもなく、報道されているように、神奈川県ではもう濃厚接触者を追うことはしてないんだなという感じだった。

その30分後くらいに再度保健所から連絡あり。結論から言うと自宅療養となりましたとのことで、自宅療養に向けた色々な説明を受けた。それによると発症日から10間(23日まで)は自宅療養で問題がなければ24日から外出が可能なこと、療養中の健康管理はLINEを使用して1日1回定期確認があること、配食サービスを受けることが可能なこと(ただし、即日は無理で3~4日後からの配給開始となる)、家族は濃厚接触者なのでPCR検査を受けることになる等々だった。

取り合えず、「新型コロナウイルス感染症自宅・宿泊療養のしおり」をよく読んで『神奈川県療養サポート』の友だち追加をしておいた。

それ以外には特にできることもなく、仕方なくその日は寝ることにした。それにしても毎日1回LINEで健康状態の確認があるだけなんて。。。

が、その日も夜に何度も熱くて寝苦しくて目が覚めた。その時はあまり気にしてなかったが、お腹を下していて、トイレの度に常時ゆるゆるな弁が出た。

そして、3時半頃に目が覚めてトイレに行った時に深呼吸をしたところ、胸が苦しいことに気が付いた。具体的には胸がチクチクするような、胸が圧迫されているような痛みがあった。

心配になった私は「神奈川県コロナ119番」に連絡をして相談をした。最初は受付の係りの女性の人、次いで看護士の女性と話をして状況を伝えたところ、後程医師から連絡が入りますとのことだった。

しばらくしてから男性の医師から連絡があり、相談した結果、日中に救急医療センターで処方された痛み止めの薬を再度服用して様子を見るように指示がされ、7時頃に再度その医師から連絡が入るとのこと、その前に容態が急変したらすぐに連絡をするようにとの話がされて電話を切った。

私は当初単なる風邪だと思っていた。抗原検査を受けて陽性だと言われても「偽陽性の可能性も」としきりに言われたことと、熱などの症状も収まっていたので、自分が新型コロナウイルスに感染したという実感が持てなかった。

しかしながら、ネットで調べてみると新型コロナウイルス感染症の初期症状は「鼻水や咳、発熱、軽い喉の痛み、筋肉痛や体のだるさ(倦怠感)など、風邪のような症状が挙げられる。

特に、37.5℃程度の発熱と強い体のだるさを訴える人が多い、人によっては下痢の症状が。。。」と紹介されている。さらに「味覚、嗅覚異常」と併せて『呼吸が苦しくなる』と書かれているし、実際にどこで問診をされた時も「胸や呼吸は苦しくないですか?」と聞かれた。

その胸や呼吸の苦しさの症状が出た私は「まさに自分が新型コロナウイルスに感染した」という実感を抱くと共に、今回感染したことで少なからず命を落とす可能性があるという事実を思い知らされた。

弟と妹にはオレが命を落とした時のことを考えて、最低限これだけは伝えとかねばというものをまとめてLINEで送った。

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