四天王寺石鳥居(日本三鳥居)




四天王寺石鳥居(日本三鳥居)

四天王寺の西門石鳥居は、聖徳太子が建立した日本最初の官寺である四天王寺のシンボルで、厳島神社の大鳥居、金峯山寺の銅の鳥居と並んで「日本三鳥居」の一つとされるものである。

鳥居の創建は平安時代の中期と推定され、建立当初は木造であったが、永仁2(1294)年に当時の別当であった忍性の発願により、木造から現在の石造(花崗岩)に改められた。

過去に幾多の地震や災害による被災の記録があり、その度に修復を重ねて今日に至っている。

近年では平成7(1995)年の阪神大震災の後に石柱のひび・傾きが認められたため、平成9(1997)年に半解体修理を実施している。

この際、島木を包む銅版の中から、永正・寛文年間などの写経・毛髪・経木が多数確認されたとのことである。

鳥居の上部中央には高さ1.5m、横1.1mの「釈迦如来 転法輪処当極楽土 東門中心」という文字が書かれたブロンズの扁額が掲げられている。

尚、四天王寺の西門石鳥居は、浄土信仰を象徴する建造物で、古来より西方極楽浄土の東門にあたると信じられており、春分・秋分の両彼岸の夕暮れ時には、沈む夕日がちょうどこの鳥居の中心にかかり、ついに西の海に入るので、弘法大師や法然上人などの高僧がここで日想観を修したといわれている。

現在でも四天王寺では真西に陽が没する彼岸の中日の夕暮れ時に、西方浄土信仰のシンボルとして遥か彼方の極楽浄土に想いを馳せ、自らも往生すべく石鳥居の向こうに沈む夕陽を拝し、極楽浄土を観想する日想観が行われている。

出典:https://x.com/jusojin

出典:https://x.com/cocoadog03

所在地→大阪府大阪市天王寺区四天王寺1-11−70

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