大正3年の「桜島の大噴火」により埋没した『黒神埋没鳥居』
黒神埋没鳥居は大正3(1914)年に桜島が大噴火し完全な島だった桜島が大隅半島と陸続きになった際に埋もれてしまった鳥居で、もともとは高さ3mの鳥居であったというが、今では笠木部分の約1mのみが地上にその姿を見せているのみである。
その際の噴火では1ヶ月にわたって計30億トン以上もの溶岩が噴出し、神社のあった黒神村では全687戸が火山灰に埋没して壊滅的な被害を受けたという。
噴火後、住民は神社の神聖な鳥居を掘り起こそうとしたが、当時の東桜島村長・野添八百蔵の「後世に噴火の脅威を伝えよう」との英断により、噴火直後の姿がそのまま現在に残されている。
その後、この鳥居は昭和33(1958)年に県の文化財に指定され、現在では桜島を代表する観光スポットの一つとなり、噴火の脅威を物語る大変貴重な生き証人となっている。
所在地→鹿児島県鹿児島市黒神町647
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