明通寺三重塔




明通寺三重塔

総高  21.50m
建立年  文永7年(1270年)
文化財指定  国宝
建築様式  和様
構造形式  三間三重塔姿。檜皮葺

塔の歴史

明通寺は大同元(806)年に坂上田村麻呂によって創建されたと伝えられる寺院で、往時の伽藍は3度の火災によりことごとく焼失したが、鎌倉時代中期に中興頼禅法印により復興がなされ、正嘉2(1258)年に本堂が、続いて文永7(1270)年に三重塔が再建された。

この時に再建された本堂および三重塔は現在までその姿をとどめており、地方にありながら中央のものにも劣らぬ優秀な密教建築として、福井県では唯一の国宝に指定されている。

塔は東日本では最古のものであり、特に軒の出が深く安定感があり、鎌倉時代を代表する和様塔婆の典型とされる。

私の感想・コメント

国宝に指定されている明通寺の三重塔。同じく国宝に指定されている本堂の後ろの小高い丘に建っており、本堂と塔を一望する景観は大変秀逸である。

塔は逓減率と屋根の出が大きく非常に安定感のある構えとなっており、この塔が現存する三重塔の中では西明寺の三重塔と並んで最高傑作の塔とされていることが素直に理解できる。

また塔の後背地には歴代住職の墓地があり、そこから見下ろす塔と本堂の景観もなかなか見事なものがある。

所在地→福井県小浜市門前5-21

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