石灯籠の「ハートの小窓」の先に拝殿がある!『須山浅間神社』
須山浅間神社は世界遺産である『富士山』の文化遺産構成資産の一つである。
この須山浅間神社は須山口登山道の起点となる神社で、宝永4(1707) 年に発生した宝永噴火によって被災した須山口登山道が安永9(1780) 年に本格的な復興を遂げると、富士山よりも東側を中心とする地域から多くの道者が須山浅間神社に立ち寄るようになったという。
しかしながら、明治16(1883) 年に御殿場口登山道が拓かれたことなどにより、須山浅間神社を訪れる道者は次第に減少し、現在に至ったとのことである。
ところが、平成25(2013)年に富士山が世界遺産となり、この須山浅間神社が文化遺産の構成資産の一つとなると、再び脚光を浴びて多くの人が訪ねるようになったとのことである。
尚、この神社には「ハートの形をした小窓がある石灯籠」があり、その小窓をのぞき込むと「ハートの小窓の中にスッポリとおさまった拝殿」を見ることができる。
このハートの小窓越しに神社を参拝している写真を撮ると縁起がいいとかご利益があるとか言われていて、パワースポットとしても話題を呼んでいるらしい。
そうはいっても最初は世界遺産の認定に伴い、話題作りのために新たに建てられたものではないか?などと邪推をしたりもしたが、実はこの石灯籠は寛保2(1742)年に建てられた古く貴重なものであるとのことである。
ちなみに、ハートの小窓に見えるものは『猪目』と称し、日本に古くから伝わる模様の一つであるという。
また、境内の旧手水舎では水面を鏡として拝殿を映すことができ、上下2つの拝殿の姿を見ることもできる。
所在地→静岡県裾野市須山722
この須山浅間神社には他にもたくさんの見所があるので最後にそれらを紹介する。
覆屋に覆われている本殿!
文政6(1823)年に再建された本殿は覆屋に覆われている非常に珍しいものである。
旧本殿であると推測されている古宮社
拝殿に向かって右側の覆屋の中には慶長16(1611)年に建立された旧本殿と推測される古宮社がある。
この古宮社は現在の本殿が建立されるまで現本殿の位置に鎮座していたものであるという。
樹齢500年以上の杉の御神木
社殿の背後の社叢を歩いて一周することができる!
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