何と!あの『運慶作の仏像』が『5体もある』横須賀の『浄楽寺』
運慶は平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて活躍したわが国の彫刻史を代表する仏師で、生涯で多くの仏像を造ったと考えられていますが、現存する運慶作あるいはその可能性が高いとされる仏像は31体という見方が一般的です。(異論や諸説もあります)
その中で、「何と5体」が神奈川県横須賀市にある「浄楽寺」に安置されているとのことです!
それでは早速、浄楽寺を訪ねてみましょう!
現在、運慶作の5体の仏像は本堂の裏手にある収蔵庫に安置されています。
5体の運慶作の仏像は収蔵庫の中に安置されていますが、国指定の重要文化財になっているため常時開放はされていません。
御開帳は年に2回、3月3日と10月19日に一般公開されています。
尚、上記以外の日でも、1週間以上前に予約をすることで、運慶作の仏像を参拝することができます。(いずれにしても写真撮影は不可です)
では、気を取り直して寺務所へ立ち寄ってみましょう!
寺務所では運慶作の仏像を写したポストカードやお守り等が売られています。
では、ポストカードを利用して運慶作の仏像の紹介をさせていただきます。まずは『阿弥陀三尊像』から。
阿弥陀如来坐像(主尊)
ヒノキ材、彫眼寄せ木造り。像高141.8cm。
勢至菩薩立像(脇侍)
ヒノキ材、彫眼寄せ木造り。像高177.1cm。
観音菩薩立像(脇侍)
ヒノキ材、彫眼寄せ木造り。像高178.8cm。
毘沙門天立像
木造寄せ木造り、玉眼入り。像高140.5cm。
不動明王立像
木造寄せ木造り、玉眼入り。像高135.5cm。
浄楽寺の仏像の真贋について
従来より、浄楽寺の諸仏像は運慶作ではないかとされていたが、昭和34年に毘沙門天の胎内から発見された木造月輪形の銘札によって決定的となった。
その銘札によって、この仏像は文知5(1189)年に和田義盛とその夫人・小野氏の発願によって、運慶が小仏師十人を率いて造立したことが判明した。続いて不動明王の胎内にも同様の銘札が発見された。
阿弥陀三尊の胎内には同様の銘札は確認できなかったが、三尊像の胎内に陀羅尼や梵字が墨書されていて、その筆跡が銘札のものと一致したことで5体全てが運慶作の仏像であることが決定付けられたとのことである。
所在地→神奈川県横須賀市芦名2ー30ー5
現地の看板
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