何と!あの『運慶作の仏像』が『5体もある』伊豆の『願成就院』




何と!あの『運慶作の仏像』が『5体もある』伊豆の『願成就院』

運慶は平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて活躍したわが国の彫刻史を代表する仏師で、生涯で多くの仏像を造ったと考えられていますが、現存する運慶作あるいはその可能性が高いとされる仏像は31体という見方が一般的です。(異論や諸説もあります)

その中で、「何と5体」が静岡県伊豆の国市にある「願成就院」に安置されているとのことです!

それでは早速、願成就院を訪ねてみましょう!山門をくぐって真っ直ぐに進むと、正面に大御堂があります。

現在、運慶作の5体の仏像は大御堂に安置されています。

大御堂の中は撮影禁止となっているので、ポストカードを利用して運慶作の仏像の紹介をさせていただきます。まずは大御堂の本尊である『阿弥陀如来』から。

阿弥陀如来坐像

寄木造。像高142.0cm。

続いて「不動明王・矜羯羅童子・制吒迦童子三尊立像」

不動明王像

寄木造。像高137.2cm。

制吒迦童子像

寄木造。像高83.5cm。

矜羯羅童子像

寄木造。像高74.4cm。

最後に毘沙門天立像

寄木造。像高148.2cm。

毘沙門天像、不動明王三尊像の胎内より発見された胎内銘札について

胎内銘札とは仏像胎内部の空洞に制作主旨などを記して納めたものである。願成就院の4例はいずれも上部を五輪塔に形どった塔婆形である。

表面には梵字で宝篋印陀羅尼経を記し、裏面には「文治二年」「運慶」「平朝臣時政」など制作年代・仏師・願主を知りうる文字が書かれている。

これによって、願成就院の諸像は文治2(1186)年5月3日に北条時政が発願し、運慶が仏像を作り始めたことが確認できる。

現在、胎内銘札は大御堂の背後にある宝物館に展示されている。確かに「運慶」との文字が記されていて、とても感動的だった。

所在地→静岡県伊豆の国市寺家83

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