「鎌倉」に数ある切通しの中でも最も壮大な『釈迦堂切通し』
釈迦堂切通しは釈迦堂ヶ谷の最奥にある切通しである。
この切通しは鎌倉の内側にあるためいわゆる鎌倉七切通し(鎌倉七口)には数えられていないが中世の姿をそのまま残していて、鎌倉に数ある切通しの中でも最も壮大で、その景観はまさに行く手にそびえ立つといった趣きがあり、見るものを圧倒する迫力がある。
地名の由来は三代執権北条泰時が父・義時の供養のためにこの地に釈迦堂を立てたことによるものであるというが、現存してなく地名だけが残されている。
尚、この釈迦堂切通しはいつ、誰が造ったのかなど詳しいことは明らかではないが、洞門の内部にも大小のやぐらがあり、石仏が置かれていたような掘り込みややぐらの中に数基の五輪塔が祀られているものがあることなどから、鎌倉時代に造られたのではないかと考えられている。
しかしながら、現在では洞門の内部は風化が著しく、崩落の危険があるため立入禁止となってしまっているのが大変残念である。
所在地→神奈川県鎌倉市大町6
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