倒れそうで倒れない!絶妙なバランスで立っている『えびす岩・大黒岩』
えびす岩と大黒岩は北海道余市町の白岩町の海岸線の道路から約10数mの浅瀬にほぼ同じ高さで並んでいる奇岩である。
海に向かって左側にあるのが「えびす岩」、右側にあるのが「大黒岩」で、名前の由来は商売繁盛をもたらす七福神の「えびす様」「大黒様」に似ているからとのことである。
それではそれぞれの岩の特徴をじっくりと観察してみることにする。
えびす岩
えびす岩は海面に近い根元?部分がとても細く、少し力が加われば今にも倒れるんじゃないか?と心配になるような不思議な形をしている。
一見すると不安定で見ていてヒヤヒヤするが、よくこれで倒れることなくバランスよく?立っているものだと感心する。
大黒岩
大黒岩はえびす岩に比べるとどっしりと安定している。
大黒岩は特にこれといった特徴はないので、えびす岩とセットでなければ「ただの大岩」といった感じである。
但し、大黒岩の方には意味ありげな「小さな鳥居」が建てられている。
ところが、この鳥居については「いつ誰が、何の目的で設置したものであるのか」については詳細が一切不明だった。
実は、私は日の出直前にこの「えびす岩・大黒岩」を訪ねたのだが、しばらくするとお日様が昇ってきて空が真っ赤に染まってきた!
少し立ち位置を変えるだけで太陽の位置が変わるので色々なアングルで写真を撮ってみた!
そうこうしているうちに、立ち位置を調整すれば鳥居の中に太陽がスポッとハマるのではないかと思った!
ビンゴだった!
しばらく写真を撮っていると鳥居にカラスが止まった。
真っ赤に染まった空を背景に「神の使いであるカラス」が止まった「鳥居」の中に「太陽」が。。。言葉では言い表せない神々しさだった。。。
ちなみに、ふたつの岩の岩質は、周辺の断崖に見られる白い流紋岩質の軽石凝灰岩に対し、黒く丸い安山岩の礫を含む火山円礫岩が波に洗われてできた岩体で、水中に噴出した溶岩が急速に冷やされてできた岩を起源としているそうである。
それぞれの岩の形や並んでいる佇まいから夫婦岩とも呼ばれているらしい。
この2つの岩を西側から見た時に背景にくる岬は烏帽子岬というらしい。
それにしても見れば見るほどなぜ倒れないんだろう?と本当に摩訶不思議な岩である。
所在地→北海道余市町白岩町
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