日本で唯一?半鬼半仏像(常楽院・東京都調布市)
世にも珍しい!おそらく日本で唯一の半仏半鬼像(半鬼半仏像)は江戸六阿弥陀の第五番である東京都調布市の常楽院にある。
常楽院はもともと「宝王山常楽院長福寿寺」という名称で、現在の東京都台東区上野広小路にあったが、昭和20(1945)年3月の戦火で焼失したのを機に、現在の調布市に移ったとのことである。
現在地にはそれまで「福増山延命院蓮蔵寺」という無住の寺があったが、その寺と合併する形で福増山の山号を継ぎ、福増山常楽院となったそうである。
その延命院の本尊だったのが、半仏半鬼像(半鬼半仏像)である。
向かって左半分は「鬼」である。
向かって右半分は「仏」である。
そして、厨子の扉を開け放つと半仏半鬼の像がそこにあるのである。
尚、この像については和尚様より「俗に半仏半鬼像と言われている」「人の心を現しているのではないかとも言われている」等、色々と説明をしていただいたが、実際のところ「福増山延命院蓮蔵寺の本尊だったという以外には何の文献も伝承も残っていない」ため、その由来等は一切が不明で今話したこともすべて想像なんですけどねとのことであった。
但し、過去に専門家による調査が行われたことがあり、その結果、一木造りであること、江戸時代中期に作られたものではないかということだけがわかったそうである。
住所→東京都調布市西つつじヶ丘4-9−1
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