血の池地獄(別府地獄めぐりの一つ)
血の池地獄は、別府観光の定番である「地獄めぐり」の地獄の一つで、その名の通り『血の色』を彷彿とさせる真っ赤な色をしている池である。
実際には真っ赤っかというわけではないが、赤とオレンジ色と茶色を混ぜ合わせたような、確かに他にはない独特な色をしている。
この血の池地獄は奈良時代に編纂された『豊後国風土記』に「赤湯泉」の名で記載された1300年以上前から存在する日本最古の天然地獄である。
その広さは1300㎡、深さは30m、温度は摂氏78度で、過去には明治8年、13年、21年、27年、38年、44年、大正元年、昭和元年、2年に爆発した記録が残されている。
平成21(2009)年にはその希少性が認められ、海地獄、龍巻地獄、白池地獄と共に「別府の地獄」として国の名勝に指定された。
血の池地獄は一言で表うなら「赤い熱泥の池」と言え、地下の高温、高圧下で自然に化学反応を起こし生じた酸化鉄、酸化マグネシウム等を含んだ赤い熱泥が地層から噴出、堆積するため池一面が赤く染まるというのが、そのメカニズムであるという。
残念ながら血の池地獄に入浴することはできないが、現在園内には「血の池足湯」が設置されていて、足だけは無料で入ることができるようになっている。
また、昔からこの赤い熱泥で皮膚病薬(現在の血ノ池軟膏)をつくったり、布や家の柱などの染色を行っていたといい、園内には軟膏売場がある。
所在地→大分県別府市野田778
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