琉球国王の陵墓を実物大で完全に再現している「浦添グスク・ようどれ館」
突然ですが、歴代の天皇陵は古代の天皇陵であれ、中世の天皇陵であれ、近世の天皇陵であれ、その中(敷地内)に入ることはできません。
もちろん中(敷地内)に入ることができないため、天皇陵の内部の様子などを伺い知ることは当然のことながらできません。
天皇陵は「神聖にして侵すべからず」で、発掘調査なども一切できません。
さて、話は変わって現在の沖縄県にはその昔、琉球王国という独立国家がありました。
その琉球王国の歴代国王の陵墓として著名なものとしては「琉球王国初期の英祖王の陵墓」である『浦添ようどれ』や「第一尚氏の尚思紹王の陵墓」である『佐敷ようどれ』や「第二尚氏王統の歴代の陵墓」である『玉陵』などがあります。
浦添ようどれ(琉球王国初期の英祖王の陵墓)
佐敷ようどれ(第一尚氏の尚思紹王の陵墓)
玉陵(第二尚氏王統の歴代の陵墓)
しかしながら、これらの「琉球王国の陵墓」についてもやはり現地を訪ねたところで内部の様子がどのようになっているか伺い知ることはできません。
ところが、不幸にも先の大戦の戦禍により、浦添ようどれや玉陵は大きな被害を受けたため、その復旧工事や調査が行われる過程で、内部がどのようになっているのかについては詳細が判明しています。
沖縄戦で破壊された浦添ようどれ
沖縄戦で破壊された玉陵
さらに『ものスゴい』ことが!
あまり知られていませんが、「浦添ようどれ」や「浦添城」に隣接して、2005年に浦添城跡のガイダンス施設としてオープンした『浦添グスク・ようどれ館』という施設があります。
そして、この『浦添グスク・ようどれ館』には何と!『浦添ようどれの西室(英祖王陵)内部の様子が実物大で完全・完璧に再現されたもの』が展示されています。
要はこの内部の様子が再現されているわけです!
「超、超、超」『必見です!!!』それでは実際に入ってみましょう!
浦添グスク・ようどれ館では「浦添ようどれ」の『西室(英祖王陵)の主室』が実際の大きさで再現されています。
天皇陵はどんなに望んでも中に入ることや内部の様子を伺い知ることはできませんが、琉球王国初期の英祖王の陵墓の中の様子がこんな風に「完コピ」されて再現されているなんて、鳥肌ものです!
いやぁ~『お墓マニア冥利に尽きる』ものがある。
さらに再現されている石厨子の内の一つは『中に収められている遺骨の様子まで完全・完璧に再現されている!!!』
感動に打ち震えて、胸が高鳴り、込み上げてくる感情を抑えるのは容易ではなかった。。。
この小さな扉の先に奥室があるがそこまでは再現されていない。
所在地→沖縄県浦添市仲間2-53-1
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