今津元寇防塁
今津地区の元寇防塁は大隅国・日向国が担当し、西の柑子岳山麓から東の毘沙門山山麓までの海岸砂丘上に約3キロ築かれているものである。
防塁は砂丘の海に向かった傾斜面に、高さ3m、上の幅2m、下の幅3mの台形状に石を積み、内部の隙間には砂を入れた構造で構築に際して粘土は一切使用されていない。
石材は西側が柑子岳に産する花崗岩、東側が毘沙門山に産する玄武岩が多く、中央部は玄武岩と花崗岩が交互に連続して続いている。
これは今津地区の防塁築造を担当した日向国、大隅国の違い、またふたつの国内での担当者の所領に応じて築いた工事区間の長さを反映しているものであると考えられているという。
現在、今津地区では松原の中に約200mの防塁が復元整備されて公開されている。
所在地→福岡県福岡市西区今津
元寇防塁位置図
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