実は沖縄県にもある「懸造り!」「琉球八社の一つ」である『末吉宮』
そもそも「懸造り」って何?
急峻な崖や山の斜面にへばりつくように建てられた寺院建築を、「懸造り(かけづくり)」、「懸崖造り(けんがいづくり)」、もしくは「崖造り(がけづくり)」という。山がちで平地の少ない国土を克服するために生み出されたのか、世界ではあまり見られない日本独特の建築様式のようである。仏教の一派に山岳修行を行う密教や修験道もあるように、仏や観音様というのは岩屋や崖などに安置されることが多く、そこにお堂を建てて祀ると、必然と懸造りになっていくのだという。
⽇本を代表する懸造(かけづくり)といえば、⾔わずと知れた京都の清⽔寺にある「清⽔の舞台」が有名です!
清⽔の舞台はイチイチ説明する必要がないほどに有名ですね!
では沖縄県にある『懸造り』とは⼀体どんな建築様式なのでしょうか?実際に末吉宮を訪ねてみましょう!
これは確かに懸造りですね!
この末吉宮は王朝官社時代の琉球八社の一社で、俗に「社壇」「首里社壇」などと称され、史料には尚泰久王の時代(1456年頃)に天界寺鶴翁和尚が熊野三所権現を勧請し祀ったといわれています。
真下から見てみました!これぞ正しく懸造りですね!
それだけではありません!実は拝殿へと続く石段の下にはアーチ状のトンネルが造られています!
さすが沖縄!世界遺産に認定されている「グスク」に通じるものがありますね!
この末吉宮は本殿、拝殿、祭場からなっていて、拝殿は明治の末に惜しくも倒失しましたが、これらを結ぶ独特の「石造階段」全体と本殿は昭和11(1936)年 旧国宝に指定されていたとのことです。
確かにこうして見てみると「天空の神殿」へとつながる、神聖なる祭壇(階段)のようにも見えますね!
しかしながら、旧国宝に指定されていた本殿は先の大戦で罹災してしまい、現在のものは昭和47(1972)年に復元されたものだそうです。
では本殿にお参りをしましょう!まずは拝殿へ!
石段の途中から覗いてみました!やっぱりスゴいところに建てられてますね!
これぞ懸造りの醍醐味ですね!
ようやく拝殿に到着です!
拝殿から振り返ってみると那覇の市街地を遠くに見渡すことができます!やっぱり「空中神殿」ですね!
さらに拝殿から下を覗いてみました。(かなり怖いです)
拝殿の後ろには本殿があります!
ちなみに、この末吉宮の後ろはジャングルみたいになっています。さすが沖縄(笑)
せっかくなので、一周してみましょう!
いやぁ~軽くジャングル体験ができます(笑)
ジャングル越しに見る「本殿と拝殿」
ようやく帰ってくることができました!いやぁ~色々と驚かされることが満載でした!
所在地→沖縄県那覇市首里末吉町1-8
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