日本で唯一!木嶋坐天照御魂神社(蚕の杜)の『三柱鳥居』




京都市内「最古級」の神社にある「まるで結界を張って」「何かを守っている」かのような『三柱鳥居』

「三柱鳥居」は続日本紀の大宝元(701)年4月3日の条に神社名が記載されている京都市内でも最古に属する「木嶋坐天照御魂神社」にある鳥居で『京都三鳥居』の一つとされている石製の三柱鳥居である。

この「三柱鳥居」は鳥居を三つ組み合わせた形体の鳥居で、全国で唯一、ここにだけある大変珍しい鳥居である。

中央の組石は本殿ご祭神の神座であり、宇宙の中心を表し四方より拝することが出来るよう建立されているという。

現地の案内板のご由緒によると、この「三柱鳥居」の創立年月は不詳であるが、現在の鳥居は享保年間(1716年~1736年)に修復されたものであるとのことである。

ちなみに同じ境内にある京都市の案内板によると、この「三柱鳥居」は天保2(1831)年に再興されたものであるとの説明がされていて一体どちらが本当であるのかよくわからない。

また、一説には景教(キリスト教の一派のネストル教で約1300年前に日本に伝わったもの)の遺物ではないかとも伝えられているそうである。

尚、実際には木嶋坐天照御魂神社以外にも「三柱鳥居」は全国各地で確認をされている。

しかしながら、これらのものは木嶋坐天照御魂神社の「三柱鳥居」を模したものであるか、近世に建てられたものであるため、いずれにしても「古い起源を持つ」「オリジナルなもの」であるという点で、木嶋坐天照御魂神社の「三柱鳥居」は神社のご由緒にも書かれているように『全国で唯一』としても差し支えがないものと思われる。

さて、実際に現地を訪ねるとこの「三柱鳥居」は本殿ご祭神の神座であるためか、残念ながら触れることはおろか、柵が巡らされていて近付くことすらもできない。

「三柱鳥居」はこの鳥居の先にある。

また、通常の鳥居はくぐる抜けるものであるが、この「三柱鳥居」の中央には本殿ご祭神の神座である組石があり、くぐり抜けるようなものにはなっていない。

一見すると、その組石を中心にした「鳥居で囲まれた三角形の空間」は何かしらの結界を張っているかのようにも見えるなど、本当に摩訶不思議で異様な形態をしている。

さらにこの「三柱鳥居」は現在は涸れているものの、以前は四季を通じて清泉が湧水していた「元糺の池」という神池の中に建っている。

結局のところ、この「三柱鳥居」は、本来は一体どのような目的で何の意図で建てられたものなのだろうか?もし仮に神社の創建当初からあったとすると平安京よりも古い時代から存在していたことになるが、実際には詳細は一切不明である。

オマケ:最後に別の角度からも見てみた!

所在地→京都府京都市右京区太秦森ケ東町50

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