黄金色に光輝く!竹岡のヒカリモ(光藻)発生地(黄金井戸)
千葉県富津市の国道127号線沿いに黄金井戸と呼ばれるヒカリモが発生する海蝕洞穴がある。
ヒカリモは鞭毛藻類ヒカリモ科に属し、顕微鏡でなければその形態は認められないほど微小である。
長さは10ミクロン程度の楕円形の細胞で、その細胞と同じくらいの長さの毛(鞭毛)があり、その毛で水中を移動するという。
ヒカリモは洞穴やトンネルなどの涼しく暗い場所によく発生し、洞穴中の水溜りなどに群生するとのことである。
この洞穴は、国道127号を見下すところにあり、間口約3m、奥行約10m、水深約70cmの海蝕によって生じた洞穴で、上方の各所からは水滴が落下し、長い間水の枯渇や水質変化がない。
また、海岸の暖地にあるため冬でも凍ることがない。
こうした周りの環境や水温などからヒカリモの発生に適した洞穴であるという。
ヒカリモ自体は全国各地に見られるが、毎年同じ場所、同じ時期に多量に発生する例はごくまれで、ここは日本で初めて発見されたヒカリモの群生地としての意義もあり、指定基準「池泉等の珍奇な微生物等の生ずる地域」に該当するとして、昭和3(1928)年11月30日に国指定の天然記念物に指定された。
見頃は千葉県の県花である菜の花の開花期(3月~5月上旬)でヒカリモが水面いっぱいに浮遊して黄金色に輝くことから、古くから土地の人は「黄金井戸」と呼んで洞穴に弁財天を祀って大切に保護してきたとのことである。
ヒカリモは、自然発光する力はなく外界からの光を遮ると発光せず、輝き具合もその日の天候に左右されるという。
しかしながら、何よりも不思議なのは手前の水面よりも、奥の水面の方がそれこそ発光しているかのように光り輝いていることである。
ちなみに水面の車のタイヤ痕のようなものはアメンボが泳いだ跡のようである。
何と!最寄りのバスのりばはその名も『黄金井戸』である。
もちろん?バス停は黄金色だった!
所在地→千葉県富津市萩生1176
おまけ
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