『ラピュタの壁』と呼ばれる垂直に切り立った鋸山の石切場跡!




まさにラピュタの壁!垂直に切り立った絶壁!鋸山の石切場跡!

鋸山は東京湾に面した房総半島の西側にある山である。

標高は約329mとそれほど高い山ではないものの、古くから良質な「房州石」の産地として知られ、江戸から明治にかけて建築用材、護岸工事用材、土木工事用材として盛んに切り出されたという。

鋸山の正式名称は「乾坤山」であるが、採石のため切り出された山がのこぎりの歯のようにギザギザに見えることから「鋸山」と呼ばれている。

石切場の跡地は独特の形をしていて、鋸山の随所に垂直に切り立った険しい岩肌が露出している景観は見るものを圧倒するものがある。

その中でもこの「ラピュタの壁」と呼ばれるこの絶壁は最大垂直面96mの石切場跡である。

その絶景はまるで古代遺跡!天空の城壁といった面持ちがある。

通常こういった石切場跡は下から上を見上げるか、上から下を見下ろすかのどちらかのアングルから眺めるのが一般的であるが、このラピュタの壁は最大垂直面96mといわれる絶壁のおそらくほぼ中腹の高さのところに展望台がある。

そして、その展望台も石を切り出した跡の平場となっているところに作られているのだと思われるが、そうした絶妙な立地条件のおかげで、その展望台からは「垂直に切り立った絶壁」を「ほぼ真横」から「本当に間近で」目にすることができるのである。

まさに天空にそびえる絶壁といった感じでただただ圧巻で圧倒されるものがある。

尚、最大垂直面96mといわれる絶壁の真横に展望台が作られているため、垂直に切り立った絶壁を間近でまじまじと目にできるのは本当に度肝を抜かれるほどにスゴいが、裏を返せばどう頑張ってもその全景をカメラに収めることは不可能であるため、上から順に撮った写真を並べてみることにした。

ラピュタの壁への行き方(アクセス方法)

私は鋸山を訪ねるにあたって、是非「ラピュタの壁」に行きたいと思って、事前に色々と調べてみたものの正確な場所がいまいちわからなかった。

ということで、今後、ラピュタの壁を訪ねようとする人のためにラピュタの壁が一体どこにあるのかを紹介させていただくこととする。

まずは「鋸山の全景」と「鋸山ロープウェイの山頂駅」と「ラピュタの壁」の位置関係。

ラピュタの壁をアップで撮ってみた。垂直に切り立った絶壁のすぐ横に展望台が作られている。

現地にある鋸山の看板。

金谷港にあった「金谷・鋸山ハイキングマップ」

ラピュタの壁への行き方(結論)

結論としてはラピュタの壁は「日本寺の北口料金所」から「関東ふれあいの道」へと至る『鋸山登山道』から少しコースアウトしたところにある。

一番楽な行き方は「鋸山ロープウェイ」で山頂駅まで行き、そこから日本寺の境内を通って「北口料金所」まで行き、そこから「鋸山登山道」で「ラピュタの壁」を目指すというコースである。

もう一つの行き方は「関東ふれあいの道」を進み、分岐点で「鋸山登山道」に入り「ラピュタの壁」を目指すというコースである。

ラピュタの壁は以前は案内がなく、展望台も柵がなく、知る人ぞ知るという存在だったらしいが、現在では柵が設置され案内もあるので、事前に場所さえ知っていれば誰でもこの「ラピュタの壁」の絶景を見ることができる。

所在地→千葉県富津市金谷

おまけ:ラピュタの壁のパノラマ写真

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