地底の洞窟探検をしている気分になる!伊豆半島の『室岩洞』
室岩洞は伊豆半島の松崎町にある江戸時代から昭和29年まで稼働していた「伊豆石」の採石場で、当時の様子を残したまま見学することができるとても貴重な史跡である。
室岩洞がある伊豆半島の西部や南部には伊豆半島が海底火山であった時代に海底に降り積もった火山灰が長い年月を経て凝灰岩へと変化し、このようにしてできた石は、やわらかく加工しやすいく耐火性にも優れた石材(伊豆石)として江戸城の石垣に使われるなどさまざまな場所で建材として重宝され、昭和の初めころまでは伊豆の各地で産出され、出荷されていたという。
この室岩洞は室町時代から凝灰岩を切り出していたと伝えられていて、洞内の広さは約2,000㎡、内部をめぐる遊歩道の長さはおよそ180mある。
閉山後の昭和57(1982)年に観光整備され一般公開されたもので、石を運び出した跡や手堀りのノミの跡、地下水の溜まった石室跡などがほとんど手付かずで当時のまま残っていて、コウモリの棲みついている洞窟もあるなど見応えが十分である。
洞内は複雑に入り組んでいて、部屋が無数にあるような感じである。
まるで迷路のようであり、洞窟探検をしているような気分になる。
洞窟の中には池がいつくかあり、さながら「聖なる泉」といった面持ちがある。
手掘りのノミの跡。
室岩洞で切り出された石材の搬出方法
室岩洞から石材を切り出していた頃は道路がなかったため、石材は海まで運んで船積みされて搬出されたという。
石材の積み出し場所は洞窟の外にあるので、一度洞窟内から出る必要がある。
洞窟からの出口はかなり天井が低いので、背を屈めないと通ることができない。
室岩洞を出てから振り返ってみた。やはり洞窟からの出入口はかなり低い!
室岩洞から出たところにもやはり石材を切り出した跡がある。
石材の積み出し場所までの道。
石材はこの場所から斜面を滑り下ろして、船で運び出されていたといい、この斜面には今でも石を滑り下ろした痕跡が残っている。
室岩洞への行き方
室岩洞への入口を示す看板はクネクネと曲がりくねった道に突然出てくるので、油断していると見過ごして知らない間に通り過ぎてしまうような場所にある。
室岩洞はここから海の方に向かって降りて行く。
とにかくひたすら降りる。
距離は大したことないが、勾配がかなりキツい。
ようやく到着!ここが室岩洞の入口!
実はとても怖い?!室岩洞
大雨のあとは洞内が滞水する!
洞窟内の電気は午後5時に消える。電気が消えると洞窟の中は真暗になる!
物言わぬ人形たち!
一人で探検している時に突如としてこれらの人形と遭遇したら。。。
所在地→静岡県松崎町道部
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