墓地の中に鳥居が造立する「得も言われぬ景観」の『来世墓地石鳥居』
来世墓地は平城京羅城門跡の南西側にある寛永年間(1624年~1643年)にできたといわれる墓地で「らいしょ墓」とも呼ばれている。
この来世墓地の中には等覚門と正覚門を意味するという二基一具の石鳥居(明神鳥居)が造立されていて、奈良県下はおろか全国的に見ても珍しい形式を存している遺構であるという。
確かに墓地内に鳥居が造立されているというのは非常に珍しい。
二基ある鳥居のうち、南側の鳥居の側柱には「安永六丁酉歳七月吉辰(西暦1777年)」、北側の鳥居の側柱には「文化七庚午歳十二月造立(西暦1810年)」と刻銘されているそうである。
この「来世墓地」内には多くの墓石の他に「二基の鳥居」や「お地蔵さんが何体もある」など何とも摩訶不思議な景観が広がっている。
私は日が暮れてから訪ねたため、その景観はより一層、何とも言えない「まるでSFの世界」のような得も言われぬ雰囲気を醸し出していた。
所在地→奈良県大和郡山市野垣内町
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