「日本最古の日の丸!」武田家の家宝である『日の丸の御旗(ひのまるのみはた)』
「日の丸の御旗」は武田家の家宝として「御旗・楯無」と呼ばれ、楯無の鎧とともに歴代の当主に受け継がれてきたものである。
伝承によると、この「日の丸の御旗」は天喜4(1056)年に源頼義が奥州征伐に際して後冷泉天皇より下賜され、頼義三男の新羅三郎義光から甲斐武田家に代々伝わったもので、日本最古の日の丸(日章旗)といわれている。
武田家では合戦など重大な決定をする際には「御旗・楯無も御照覧あれ」という誓詞を述べ、その決意と実現を誓った団結の象徴であった。
現存している御旗は白絹地縦四枚を接ぎ合わせ、日の丸は赤で染め出されている。『甲斐国志』では長さ六尺四布とあるが、現在は約1/4が欠損している。
日の丸の御旗が保管されている雲峰寺
天正10(1582)年に武田勝頼が天目山の戦いで敗れて武田家が滅亡する際に、家臣が再興を期して武田家の重宝である日本最古の「日の丸の御旗」、快川国師の書といわれる「孫子の旗」六旒、「諏訪神号旗」十三旒、「馬標旗」などが山伝いに運ばれて雲峰寺に託されといわれている。
現在、これらは雲峰寺の寺宝として保存されていて、宝物殿で見ることができる。
尚、雲峰寺の最寄り駅(といっても約9キロ離れているが…)の「塩山駅の上り線のホーム」には『日本最古の日の丸のあるまち』という碑がある。
所在地→山梨県甲州市塩山上萩原2678
関連記事
最新情報をお届けします
コメントを残す